イギリスで家を探す前に知るべき住宅事情と注意点!物件選びのコツを徹底解説

 イギリスでの家探しや暮らしは、日本とは文化もルールも大きく異なり、戸惑うことが多いですよね。

「古い家が多いって本当?」「光熱費や維持費が心配」「治安の良いエリアはどう見つけるの?」といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、イギリスの住宅事情に精通した視点から、理想の住まいを見つけるためのポイントや、賢い物件選びのコツ、そしてイギリスならではの暮らしの注意点を徹底解説します。


1. イギリスの住宅事情:日本との大きな違いとは?

イギリスの街並みを歩くと、歴史を感じさせるレンガ造りの家が立ち並んでいます。まず知っておきたいのは、イギリスでは**「家は古ければ古いほど価値がある」**という文化が根付いていることです。

築100年は当たり前?「中古住宅」がメインの市場

日本では新築が好まれる傾向にありますが、イギリスでは築100年、200年の物件が普通に取引されています。

  • ヴィクトリアン(Victorian): 19世紀後半、天井が高く装飾が豪華。

  • エドワーディアン(Edwardian): 20世紀初頭、窓が大きく開放的。

  • テラスハウス(Terraced House): 長屋のように隣家と壁を共有しているスタイル。

これらの古い物件は、外観はクラシックですが、内部はモダンにリノベーション(改装)されていることが多く、そのギャップもイギリス生活の醍醐味です。

住宅の「所有権」に注意

イギリス独自の制度として、**フリーホールド(Freehold)リースホールド(Leasehold)**があります。

  • フリーホールド: 土地も建物も完全に自分の所有。

  • リースホールド: 建物は自分のものだが、土地は地主から借りている状態(マンションやアパートに多い)。

    リースホールドの場合、残り契約年数が短いと売却やローンに影響するため、購入を検討する際は非常に重要なチェックポイントになります。


2. 失敗しない物件選び!5つのチェックリスト

限られた予算の中で、最高の条件を見つけるためには、以下の5つのポイントを意識してください。

① エリアの治安と雰囲気を調べる

同じ郵便番号(Postcode)内でも、通りが一本違うだけで雰囲気がガラリと変わるのがイギリスの特徴です。

  • 地域の犯罪率データを確認する: 政府が公開している統計サイトで、過去のトラブル事例をチェックできます。

  • 夜間の下見: 昼間は静かでも、夜になると街灯が少なく暗い場所や、パブの近くで騒がしい場所もあります。

② 断熱性と省エネ性能(EPC)

イギリスは冬が長く、光熱費(Utility Bills)が家計を圧迫しがちです。

物件ごとに**EPC(Energy Performance Certificate)**という、エネルギー効率をAからGのランクで評価した証明書があります。C以上であれば光熱費を抑えやすく、快適に過ごせる目安となります。

③ 水回りと暖房システム

イギリスの古い家で最もトラブルが多いのが「水回り」です。

  • 水圧(Water Pressure): シャワーの勢いが弱くないか。

  • ボイラー(Boiler): セントラルヒーティングがしっかり稼働するか。修理代は高額になるため、製造年やメンテナンス履歴を確認しましょう。

④ カビ(Damp)と結露の有無

湿気が多いイギリスでは、壁の隅や窓際にカビが発生しやすいです。内見時には、家具の裏側やクローゼットの中をさりげなくチェックし、湿気た臭いがしないか確認してください。

⑤ 交通の利便性と「カウンシルタックス」

最寄り駅へのアクセスはもちろんですが、自治体に支払う住民税**「カウンシルタックス(Council Tax)」**の金額も忘れてはいけません。物件のランク(Band)によって年間で数十万円の差が出ることもあるため、事前に確認が必要です。


3. イギリスで「理想の家」を効率よく探す方法

効率的に情報を集めるには、現地で主流のツールを使いこなすことが近道です。

大手不動産ポータルサイトの活用

イギリスでの物件探しは、以下の2大サイトが中心です。

  • Rightmove: 掲載数が最も多く、最新情報を網羅しています。

  • Zoopla: 物件の推定価格や過去の販売履歴が詳しく載っています。

希望の条件(予算、間取り、エリア)でアラート設定をしておき、気になる物件が出たら即座にエージェントへ連絡するのが鉄則です。人気の物件は数日で内見予約が埋まってしまいます。

地元のエージェントとの関係構築

ネットに載る前に成約してしまう「お宝物件」を手に入れるには、希望エリアの不動産屋(Estate Agent)に直接足を運び、顔を覚えてもらうことも有効です。「本気で探している」という姿勢を見せることで、優先的に情報を回してもらえるようになります。


4. 契約前に知っておきたい!賢い交渉術と注意点

インスペクション(物件調査)の重要性

購入の場合、専門家による**サーベイ(Survey)**を必ず依頼しましょう。

「見た目は綺麗だけど、構造に欠陥があった」という事態を防げます。調査結果をもとに、修理が必要な箇所の費用分を値下げ交渉(Price Negotiation)するのも一般的な流れです。

賃貸の場合は「デポジット」の管理を確認

賃貸(Rent)の場合、敷金にあたる「デポジット」は、政府認可の機関(TDP:Tenancy Deposit Protection)に預けられることが法律で義務付けられています。退去時のトラブルを防ぐため、入居時の部屋の状態を写真に残しておく「インベントリーチェック」も徹底しましょう。


5. イギリスでの暮らしを豊かにする「メンテナンス」の心得

イギリスの家は、住み手が手をかけることで価値が維持されます。

  • DIY文化を楽しむ: 壁のペンキ塗りや庭の手入れ(Gardening)は、多くのイギリス人が日常的に行っています。ホームセンター(B&QやHomebaseなど)を活用して、自分好みの空間を作り上げるのは大きな喜びです。

  • 定期的なメンテナンス: 屋根の雨どいの掃除や、ボイラーの年次点検を怠らないことが、将来の大きな出費を防ぐコツです。


まとめ:イギリスの家選びは「準備」が9割

イギリスでの住まい探しは、単なる場所選びではなく、どのようなライフスタイルを築きたいかを選択する作業です。

  1. 古い家の特性(メリット・デメリット)を理解する

  2. エリアの治安と光熱費(EPC)をシビアにチェックする

  3. 信頼できるポータルサイトとエージェントを活用する

  4. 契約前の調査(サーベイやインベントリー)を疎かにしない

これらを押さえることで、トラブルを回避し、英国ならではの魅力あふれる生活をスタートさせることができます。

伝統とモダンが共存するイギリスの家。あなたにとって、最高に居心地の良い「ホーム」が見つかることを心から願っています。

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