手当をもらうより得?シングルマザーが「正社員」を目指すべき3つの理由と年収の壁の越え方
「パートの時間を増やすと手当が減ってしまう…結局、損をしているのでは?」
「手取りを増やすために働き損にならないギリギリのラインを攻めるべき?」
シングルマザー(ひとり親家庭の母親)として家計を支える中で、一度は直面するのが「年収の壁」と「児童扶養手当(母子手当)」のジレンマです。確かに、収入が一定額を超えると手当の支給額が段階的に減り、社会保険料の負担も発生します。
しかし、目先の「手当の金額」に縛られすぎると、将来的に数百万円、数千万円単位の大きな損失を招くリスクがあることをご存知でしょうか。この記事では、なぜシングルマザーこそ「正社員」という働き方を選ぶべきなのか、その圧倒的なメリットと、賢い年収の壁の乗り越え方を徹底解説します。
理由1:生涯賃金で「1億円以上」の差がつく圧倒的な経済力
まず知っておきたいのは、正社員と非正規雇用(パート・アルバイト)では、生涯で手にする金額が劇的に異なるという事実です。
給与の安定性: 時給制のパートは、子供の病気や大型連休で欠勤すると、そのまま手取り額が減ります。一方、月給制の正社員は有給休暇があるため、給与が安定します。
賞与(ボーナス)と昇給: 正社員には年2回のボーナスや定期昇給がある職場が多く、勤続年数に応じて着実に年収が上がります。
退職金の有無: 老後の大きな支えとなる退職金制度は、正社員を対象としている企業が大半です。
統計的には、生涯賃金で正社員と非正規雇用には2倍近い差が出ると言われています。手当(児童扶養手当)は子供が18歳(18歳になった最初の3月)までで終わりますが、正社員として得られる「稼ぐ力」は一生モノの資産になります。
理由2:厚生年金と社会保険で「老後」と「もしも」を守る
「手取りを減らしたくないから社会保険には入りたくない」という声も聞かれますが、実は社会保険(厚生年金・健康保険)への加入は、シングルマザーにとって最強のセーフティネットです。
将来の年金額アップ: 国民年金だけのパート生活に比べ、厚生年金に加入する正社員は将来受け取れる年金額が大幅に増えます。
傷病手当金: あなた自身が病気や怪我で働けなくなった際、給与の約3分の2が支給されます。一人で家計を支えるママにとって、これほど心強い保険はありません。
遺族年金の加算: 万が一の際、子供に残せる保障も手厚くなります。
社会保険料の支払いは「コスト」ではなく、自分と子供の未来を守るための「積立」と考えるのが正解です。
理由3:社会的信用とキャリアの積み上げ
正社員という肩書きは、社会的な信用度を大きく高めます。
住宅ローンや各種ローンの審査: 賃貸契約の更新や、将来的なマイホーム購入、子供の教育ローンの際、正社員であることは強力な武器になります。
転職市場での価値: 「正社員として責任ある業務を遂行した経験」は、将来もし転職を考えた際にも高く評価されます。
損をしない!「年収の壁」の賢い越え方
シングルマザーが意識すべき「壁」にはいくつかありますが、最も気になるのが「児童扶養手当の制限」でしょう。
1. 児童扶養手当の「一部支給」を恐れない
児童扶養手当は、年収が上がると「全部支給」から「一部支給」へと段階的に減りますが、収入が1円増えたら手当が1円減るわけではありません。多くの場合、**「増えた給与 > 減った手当」**となるため、手当を気にせず稼いだ方が世帯全体の収入は増える仕組みになっています。
2. 社会保険適用促進手当などの活用
近年、政府は「年収の壁」対策として、社会保険加入による手取り減少分を補填する企業への助成金を拡充しています。勤務先の企業がこうした制度を活用していれば、手取りを維持しながら社会保険に加入することが可能です。
3. キャリアアップ助成金の利用
現在、非正規から正社員へ登用する企業に対し、国は手厚い助成金(キャリアアップ助成金)を出しています。特に「ひとり親」を正社員化する場合、企業側には加算措置があるため、シングルマザーの正社員登用は企業にとってもメリットが大きいのです。面談の際に「正社員登用制度」の有無を確認してみましょう。
正社員を目指すための具体的ステップ
「いきなり正社員はハードルが高い…」と感じる方は、以下のステップを検討してみてください。
紹介予定派遣を活用する: 一定期間、派遣社員として働いた後に、双方の合意があれば正社員になれる仕組みです。職場の雰囲気を知ってから正社員になれるため、ミスマッチを防げます。
「自立支援教育訓練給付金」で武器を持つ: 事務系ならMOS、専門職なら介護福祉士や医療事務など、資格取得の費用を自治体が補助してくれます。
マザーズハローワークを頼り切る: ひとり親家庭に理解のある企業の求人を優先的に紹介してくれます。履歴書の添削や模擬面接など、無料でプロのサポートを受けられます。
まとめ:目先の1万円より、将来の1000万円
児童扶養手当や住民税非課税の恩恵(保育料無料など)は、確かに家計を助けてくれます。しかし、それらはあくまで「子供が小さい時期」の限定的なサポートです。
子供が成長し、教育費が最もかかる時期に手当は終了します。その時に「低賃金のパート」のままでは、本当の危機が訪れてしまいます。
「手当をもらうための調整」を卒業し、「自ら稼いで守る正社員」へのシフト。
今、少しだけ踏ん張って働き方を変えることは、10年後のあなたと子供に「選べる自由」をプレゼントすることに他なりません。まずは小さなスキルアップから、未来への投資を始めてみませんか?
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