シングルマザーと結婚で住宅ローン控除は受けられる?再婚時の注意点とポイント
シングルマザーと再婚を考える場合、住宅購入やローンを組むことも検討のひとつです。このとき気になるのが 住宅ローン控除(住宅ローン減税) の適用可否です。結論から言うと、再婚しても条件を満たせば住宅ローン控除を受けることは可能ですが、注意点があります。この記事では具体的な条件と注意すべきポイントをまとめました。
1. 住宅ローン控除とは?
住宅ローン控除は、マイホーム購入のために組んだローンの利息負担を軽減するための制度です。ポイントは以下の通りです。
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控除期間:原則10年間(条件により13年まで延長可能)
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控除額:年末のローン残高の1%を所得税から控除
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適用条件:自ら居住する住宅であること、ローン残高が一定額以内であることなど
2. 再婚後の住宅ローン控除の適用条件
再婚しても住宅ローン控除を受けるには、以下の条件を満たす必要があります。
(1)住宅を自分名義で購入すること
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ローンを組む名義人が控除対象
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夫婦共有名義の場合、それぞれの名義分で控除可能
(2)居住開始時点で控除要件を満たすこと
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新居に居住すること
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住宅ローンが10年以上の返済期間であること
(3)所得要件を満たすこと
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年収が3000万円以下であること(2025年時点)
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所得税・住民税を納めていること
(4)前婚からのローン残高に注意
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シングルマザー時代に組んだ住宅ローンが残っている場合、控除は基本的に新ローンに対してのみ適用
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合算や二重控除はできないので注意が必要
3. 再婚で住宅ローン控除を受けるための具体例
例1:再婚後に新居を夫婦共有で購入
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ローンを夫婦共同名義で契約
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それぞれの負担割合に応じて住宅ローン控除を申請可能
例2:シングルマザーの既存ローンを活かす場合
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既存住宅にそのまま住み続ける場合は、控除は継続可能
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ただし、名義変更や住居変更がある場合は控除条件が変わることがある
4. 再婚に伴う注意点
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控除期間のリセットには注意
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再婚で新規住宅購入をすると、控除は新ローンで再スタート
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前の住宅ローン残債は控除対象外
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前ローンの残高は新居の控除に合算できない
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婚姻届提出のタイミング
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控除申請は婚姻後のローン契約・居住開始での申請が原則
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自治体独自の支援との併用
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母子家庭向けの住宅支援や補助金は、婚姻後に条件変更となる場合がある
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5. まとめ:再婚でも住宅ローン控除は受けられるが条件に注意
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再婚後でも住宅ローン控除は基本的に受けられる
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ローン名義、居住開始時点、所得要件を確認することが重要
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前婚からのローン残高や自治体の独自支援との兼ね合いも事前に把握する
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不明点は税務署や住宅ローン担当者に相談して安全に手続きを進める
シングルマザーとの再婚では、住宅ローン控除の知識を事前に持つことで、将来の家計計画が安心できます。控除を最大限活用しながら、新しい家庭生活をスタートさせましょう。
✅ 再婚で住宅ローン控除チェックリスト
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ローン名義は自分または夫婦共有か
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居住開始時点で控除条件を満たしているか
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所得要件(年収3000万円以下)を確認
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既存ローンとの重複控除はないか
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税務署・銀行に条件確認済み